植物工場

植物工場とは

 

植物工場は、企業の技術を農業の活性化に役立てる「農商工連携」の一環として、経産省と農林水産省が共同で立ち上げた自給率向上のための研究施設のこと。
植物工場は、植物に与える環境条件(光・湿温度・培養液等)を人工的に制御し、季節に無関係な連続的生産を行えることを目指している。また、無農薬栽培で害虫等の心配がない安全、安心な高品質で作物を安定に供給(品種によっては20毛作が可能とする)することを目標に掲げ、日本の農政産物供給の将来を担うものとして期待されている。また、植物工場は、残留農薬やドリフト(農薬散布時の飛散)を限りなくゼロに出来るため、「ポジティブリスト制度」への対応も期待される。

 

※「ポジティブリスト制」とは、基準が設定されていない農薬等が一定量以上含まれる食品の流通を原則禁止する制度。「食品衛生法などの一部を改正する法律」・・・(平成15年法律第55号、平成15年5月30日公布)

 

 

 

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植物工場と企業

農地法の改正により植物工場には、多くのゼネコン,エレクトロニクスメーカー,食品メーカーといった企業が参入している。いくつかの例を紹介する。

 

・経済産業省は、「植物工場」(光や温度、湿度などの環境条件を人工的に制御し農作物を生産する)を同省のロビーに設置。

 

カゴメ(株)の野菜工場
カゴメ(株)とオリックス(株)は、和歌山市の加太(かだ)地区にコンピューターで温度や水、日照などを管理する水耕栽培のハイテク温室「野菜工場」を建設し、「こくみトマト」等のカゴメブランドの生食用トマトを生産する新会社「加太菜園」を設立。

 

・キユーピーは完全人工光型植物工場「TSファーム」(茨城県五霞村)でを持ち、少菌、無農薬、省労働力、省スペース、通年収穫、同一品質のサラダナやリーフレタスを栽培。また、全国に約30ある植物工場の3分の1以上はキユーピーがプラントとして農業法人などに販売。

 

・ランドマーク(横浜市鶴見区、岡嵜聖一社長、045-570-1113)2008/07/04
密閉空間内での発光ダイオード照射を利用した完全制御型の植物工場を開発。
LEDの波長制御による季節や気候の影響を受けない計画生産が可能で露地栽培の70倍以上の生産が可能。

 

・人材派遣業のパソナが大手町の本社ビル地下2階にM式水耕研究所の植物工場システムを導入した展示型農業施設「PASONA O2」をオープン。2005/02

 

みらいの植物工場は、「GREEN ROOM グリーンルーム」は植物の生育に必要な環境(温度・光・水・養分など)を人工的に制御して栽培し、天候の影響を受けず、安定的な生産を可能にする屋内の施設を開発。ストレスがない環境で育った野菜は、甘味が多くて食感が良く、美味しくてヘルシーな野菜が野菜生産の場として注目を集めている。
「グリーンフレーバー五香店」千葉県松戸市五香西2-20-12 TEL 047-316-0433(営業時間:午前11時〜午後7時迄)で野菜を販売。

 

■関連リンク
野菜工場・総合食品「ファームリーダー」97/3月号
http://www.foodesign.net/yasaikojou.html

 

 

 

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小型の植物工場を販売

大和ハウス工業は、2012年3月21日に、駐車場1台分の敷地で設置可能な小型の植物工場を売り出すことを発表した。売り出しは、4月5日から行われる。

 

この植物工場「agri-cube(アグリキューブ)」は、大和ハウスの住宅建設のノウハウを活用して開発された。液体肥料を含んだ水を循環させてレタスなどの葉物野菜を育てるのが目的で、アグリキューブには23種類の野菜栽培マニュアルと付けて、農業経験の無い人でも簡単に栽培ができるようにした。リーフレタスの場合は、種をまいてから収穫できるまでが40日間と短くできる。

 

植物工場は、機能によって価格が550万円と850万円の2種類が用意されている。大和ハウス工業は、今後さらに、分譲マンションやコンビニでも利用できる小型の植物工場を開発する。

 

■植物工場、550万円なり(MSN産経ニュース)
大和ハウス工業が発売する植物工場「アグリキューブ」の内部を紹介している。

 

 

 

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