電気通す布

電気通す布とは

日経新聞(2011.1.7)には、「ハンカチが太陽電池に 電気通す布」という記事が掲載されていた。電気を通す布とはいったい何だろう?その記事を読んでまとめた。

 

それは、現在、古河電気工業と東芝機械などで開発した電気を通す新タイプの布で、導電性の素材を糸表面に薄く塗布して織り上げたもの。その布は、微弱な電流を流すと全体がセンサーになり手や体が触れたことを検知することができる。寝具のシーツに応用すれば、寝たきり老人や高齢者の状態を把握するのに役立つという。また、衣類に応用すれば洋服に操作ボタンとして機能させることができ、さらに太陽電池にもなるという。

 

昨今は、エネルギー危機が叫ばれ再生可能なエネルギーが注目を浴びている。その中でも、太陽電池や風力発電、バイオマスエネルギーに熱い視線が向けられている。「電気通す布」は、太陽電池になることができ、これからの電気・電子の応用センサー技術に一躍を担うものと考えるられるのではないか。

 

この布をセンサー等として使う研究はされてきたが、小さな半導体チップを多く埋め込む必要があって、コストが問題とされてきた。導電性の糸も一部は実用化済みで、静電気の発生を抑えてホコリなどが付着しにくい生地として使われてきた。今回の「電気通す布」で新たに開発された素材は、コストの問題を解消して量産する今後の基礎技術になるのではないかと見られている。

 

 

 

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電気通す布の将来性

「電気通す布」は、独自の微細加工装置を使って直径約0.5ミクロンメートルのナイロン糸表面に、導電性の汎用素材と電気を通さないフッ素樹脂を塗布して電気を通す糸として試作した。布に電気を通した状態で、手で触れると、手と糸の間に溜まった電気の大きさの変化を測定できたとのこと。導電性の素材を糸に織り込むことが出来るので、本来電気が通さない衣類でも電気を通す電子回路を構成させることが出来る。実用化されれば、多くのものに応用することが出来ると思う。

 

・センサ回路
・入力キーボード
・各種操作ボタン
・太陽電池
・アンテナ

 

 

 

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